Yawaraのブログ

Twitterで字数的に書けなかったものをこちらで…

現代文の勉強について

私が高2の時の現代文の先生が本当に分かりやすい先生で、今まで現代文のら偏差値が50くらいだったのが一気に67まで上がりました。その時の授業について、備忘録的にまとめていこうと思います。

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まずは上にあります手書きのプリントをご覧下さい。これは現代文において最も多く出題される分野である、評論文における要点をまとめたものです。

私はいつも、ここで書かれている要点となる部分に線を引きながら読み、最後につけた線を全てつなげ読みしてから問題に取り組むようにしています。

要点について

詳しいことはほとんどプリントの方に書いてあるのですが、少しばかり補足が必要そうなところを補足しておこうと思います。

まず「まとめの記述の後ろは要点」の欄に関してなのですが、「〜、つまり〜」の場合は「つまり」の後ろはただの言い換えであり、要点ではありません。逆に「〜。つまり〜」となった場合、後ろにはその前において語られていた話題のまとめとなる文が来ることが多いため、要点です。

次は「例の前後は要点」の欄についてですが、これに関しては前後両方が要点になるとは限らないということです。私もこれに関しては正直未だに要点の見極めが完全に出来ていないのですが、全体的な傾向として「たとえば〜」と始まる文に関してはその前が要点であることが多く、逆に唐突に始まった例は、終わった後にまとめのような文が来ることが多いと感じています。

最後は「疑問形で終わっている文は要点」の欄に関してなのですが、こちらに関しては先ほどの「まとめの記述」と違って、疑問形・反語形どちらも要点となっています。
また、疑問形の場合、その疑問の答えとなる文がその文の後の方に出てきます。それを見つけて要点の線を引くことも重要です。

さて、注釈についてはこんなものでしょうか?もしもわからないこと等ありましたら、リプやDMなどで私のTwitterまでご報告を…

問題の解き方について

まず「とにかく絶対にこれだけは守れ」とよく言われていたことがあります。それは、「文の途中で問題を解き始めないこと」です。

理由は、現代文の問題というのはそもそも根拠が傍線の近くにあるとは限らず、根拠が遠くにあるのに近くで探して大きなミスをしたりする可能性が大いにあります。それを防ぐためには、最後まで文を読んでしっかり要点を抑えてから問題を解くのがとても重要だからです。

次に「絶対にまとめの問題から解き始めること」です。まとめの問題とは傍線の指定がない問題で、「この文章の趣旨を答えよ〜」などの文体から始まることの多い問題ですね。

この問題から解き始める理由としては、すべての文を一度通して読んだ直後のため、1番文章の内容が頭に入っている時が、まさに問題を解き始める時だからです。
逆に他の問題は全て傍線部を見て回答する問題、即ち本文をぶつ切りにしながら読んでいくような問題であり、これを先にやってからまとめの問題にいくと、本文の繋がりがよく理解できない状態でまとめの問題を解くことになってしまいます。

そして、「時間は無制限で、選択肢で間違っていると感じた場所に線を引きながら解く」です。

理由としては、時間制限を設けてしまうと心が焦ってしまい、正確に解くことよりも早く解くことを優先する癖がついてしまうために間違いが増える危険性が高いからです。時間制限を設けるのは本当に受験の直前。12月からでも問題ないと言われていました。
また、間違った選択肢の根拠をしっかり確認することは「なんとなく選択肢を選んで正解」ということを無くし、しっかりとした論理で解けるようにするためにとても重要でもあります。

とりあえず、解法についてはこんなものでしょうか?また何か思い出したら追記していこうと思いますが、今のところはこんな感じですね。

問題集、漢字帳等について

問題集に関しては、河合出版の「マーク式基礎問題集」というものがあるんですが、これ一択だそうです。

理由は解説がとても長く、選択肢ひとつひとつの間違いの根拠を明示してくれているため、先ほど言った「間違いの根拠に線を引きながら解く」という解法にマッチしているためだからだそう。

次に漢字と用語集的なものですが、これに関しては京都書房さんの、「日本語チェック2000辞典」に出てくる漢字と用語の意味を覚えていけば、受験で間違うことはないそうです。

とりあえず、勧められたことのある問題集類はこんなものでしょうか。先ほどの問題集を2度ほどコピーして繰り返したら、あとは過去問の大問ごとに、時間制限を設けずに解くと良いそうです。

終わりに

なんだか読み返してみて、なかなか文章がめちゃくちゃになっている部分があって、大変申し訳ないのですが、もしわからない部分がありましたらご遠慮なくTwitterの方までご連絡下さいませ…

とにかく現代文は要点を抑えて論理的に読めれば、絶対に8割を下回ることは無いと思います。この記事が少しでもその助けになれば幸いです。ではまた。

異世界ものにおける「中世ヨーロッパ」を考察する

序章


さて、私はアニメが好きで、色々なラノベだったりマンガだったりをよく読むわけですね。そこで色々読んでると、絶対にぶち当たるものがあるわけです。

そう…「異世界ファンタジーもの」です。

これらの作品に出てくる世界観は、魔法を除けばいわゆる「中世ヨーロッパ」と呼ばれる世界観となっております。(それらを総称して「小説家になろう」と「ヨーロッパ」を合わせて「ナーロッパ」と呼ぶそうです)

世界史好きな私からすると、「中世ヨーロッパ」ってのが突っ込みどころ満載なわけなんですね。

というわけで、私がこの「異世界ファンタジーもの」における「中世ヨーロッパ」(以下ナーロッパと呼称)に関する考察を行いたいと思います。


そもそも中世の定義とは?

早速始めていこうと思うのですが、そもそも「中世ヨーロッパ」という言葉が「昔のヨーロッパ」みたいな意味で使われているので、ちゃんとした「中世」の定義をお話ししたいと思います。

世界史的に言う「中世ヨーロッパ」とは主に西ローマ帝国崩壊〜ゲルマン民族による暗黒時代〜ルネサンス期における暗黒時代を示すことが多いです。

年号的に言うならば、大体西ローマ帝国が滅亡した476年あたり〜ビザンツ帝国が滅亡した1453年あたりですね。この間に起きたことで有名なのは、叙任権闘争、十字軍、ペストの大流行とかでしょうか…。

暗黒時代との名前の通り、戦乱、疫病、政情不安定などで社会が乱れ、文化の発展が著しく停滞した時代と言われています。

とりあえず細かいこと言ってると物凄いことになるので、中世ヨーロッパの前提としてとりあえず頭に留めておいて下さい。


異世界ものにおける「ナーロッパ」の世界観について

色々読んでいて、とりあえず多くの作品に共通していると思われる事象を羅列します。

・統治スタイルは、民主的な国家体制、強力な統治者による絶対王政などはほぼ見られず、大体は領主が土地を支配する封建制度をもとにしたものが多いです。そして貴族などがいる場合はかなり多いですが、騎士階級であるわけではなく、それらの役割は官僚に準ずるものです。

上下水道の完備された状況が結構あります。特にお色気シーンのためなのか、上水道を必要とする風呂(蛇口があるなど)の描写のある作品がかなりあるようです。しかしトイレについては描写を意図的に消しているものもあるようです。

・都市に関しては大体10世紀〜14世紀頃にヨーロッパで多く誕生した、いわゆる「城郭都市」と言うものが多いですね。中にある建造物に関して言うと、煉瓦造りでガラスつきの窓があり、中で薄着でいられるほどの保温設備も整っているようです。

・宗教は多種多様ですが、概ねキリスト教をモデルとした一神教が多い様です。もしくは宗教的描写を一切しない作品もあります。

・移動手段は馬や牛、もしくはそれに準ずるファンタジー動物によって牽引される車か、魔法による移動の2つがあるようです。しかし何故か魔法による移動手段などは農業や産業には全く生かされておらず、そこは中世レベルという状況になっています。

とりあえずこんなところでしょうか。中世ヨーロッパと言えるものもあれば、下手すれば近代以降でないと現れない状況も多々あります。詳しくは後ほど話しますが…


「ナーロッパ」は現実ではどれくらいの時代になるのか?


衛生状態について


とりあえず一番最初に言いたいことは、衛生状態はかなり良いということです。中世ヨーロッパの衛生状態はどのようなものであったのかと言うと

・基本手は洗わない
・風呂にも年1、2回しか入らない
・歯も磨くことはない
・ナイフやフォークを持つ人は少なく、手掴みで食事をする
上下水道なんてもちろんない
・排泄物は全て川に垂れ流し。そのため川の水を飲むともれなく伝染病に罹患
・寝具は基本洗わないためノミの巣。それも伝染病を媒介
・馬や家畜が街中を歩き回るため、その糞が道路に垂れ流し
・こんな衛生状態なので度々チフスコレラ天然痘、ペストが大流行。若年層の死亡率は90%近かったという研究結果も
・ある研究によると、中世の街の臭いはシュールストレミング以上であったという

こんな状況です。世界の中でも群を抜いて免疫力の弱い日本人が行っても、全く伝染病にかかることがない。また、臭いというものに特に敏感になると言われる日本人が行って「臭い」のくの字も出てこない状況、それに加えて上下水道の描写や入浴、歯磨きなどの描写を見るに、恐ろしく衛生観念のしっかりした場所であることは間違い無いでしょう、(特に入浴に関しては水がペストを媒介すると信じられていたため、(水が前述の通り超不衛生だったため、あながち間違いではない)19世紀後半になるまで一般的ではありませんでした。)

上記のことから、私は衛生状態に関して「ナーロッパ」は19世紀以降レベルであると考えます。


社会制度


社会制度に関して「ナーロッパ」は小国が分立した封建制度に基づいた統治制度であると先ほど述べました。それはいわゆる「中世ヨーロッパ」において用いられていた制度です。しかし、現実とはかなり異なるてんがいくつか有ります。

特に際立っている違いは宗教の力の強さです。本来の中世では教会の力が恐ろしく強い状況にありました。それこそ領主や市民が少しでも教義に背くようなこと(教会への税の出し渋り、資産の貯め込みなど)をすると破門、最悪の場合異端審問で死刑になる程です。

また戦争を行う際に、国が傭兵ではなく常備軍を持っていることも注目に値すると思います。常備軍の概念は、ローマ帝国滅亡後1000年以上の長きにわたり、全くありませんでした。中世ヨーロッパでは戦争が始まると、その都度騎士を募集して戦争をするという方法が一般的だったのです。

以上のことを鑑みると、宗教観に関しては、教会への畏怖を誰も持ち合わせていないことから、最低でも宗教改革以降。そして軍などに関しては、常備軍が一般的になり始める17世紀以降であると考えます。




長くなってきたので一度切ることにします。続きができたらまたお知らせします。